仏の国のこちら側

フランスから、30歳2児のママが大学へ行くまでの記録。

実は難しくないフランス語〈動詞の活用①〉

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前回は発音についてお話ししました。
まだ、読んでない方は、良かったら↓

hotokenokuni.hatenablog.com

 

まぁ、読んだところで、忘れろ、放っておけの連発なんですけどね...ふふふ


(でも、それが本当に伝えたいことなんだな!!)

 

今日は、動詞について触れていきたいと思います。
さっそく、いきましょう!



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まず、上の写真を見て下さい。
これ何でしょう?

 

ある動詞の活用表です。

manger モンジェ「食べる」というごく日常的な単語。
mangerっぽい単語がいっぱいこの表にはありますが、それぞれ形は違いますよ。

 

je (私) のあとに続く動詞だけ数えてみましょうか...

 

 


いち、に、さん...


ひゃーーー!!
15個もある!!


主語のついてない形も足すと、もっとあるぅぅぅぅ!!!!

 


え、それから何?
私(je)とあなた(tu)と彼(il/elle)と、私達(nous)とあなた達(vous)と彼ら(ils/elles)も、全部形がちがうわけ!?

 

 


えええええええええええええええええええええ!!!!

 

 

 


はい。
これが私は初めて活用表を見た3年半前の反応です。
そして、絶望しました。

 

なんなんだ、この言語...
と、とりあえず、一回全部、書いておく?

 

 

そうやって貴重な一日をつぶしたこともありました。
独学って怖いですね 笑

 

 

 


活用って何?

みなさん、英語の動詞の活用。覚えてますか?


I do だったものが、he does になる。あれです。
動詞の形が文法上のルールによって、変化することです。


do がdoes に変わったのは、彼という、私でも、あなたでもない3人目の登場人物の時は形を変えましょうというルールがあるからです。

また、過去にしたことは、I did になりますね。


こうやって、いろいろな条件によって動詞は形を変えるのです。

 

そうそう。英語の授業でやったなぁー。
それにしても、英語の時はこんなに複雑な活用の表なんてあったっけ?


って思ったでしょう。
フランス語は動詞を活用するのが本当に好きな言語なんですよ。

 

だけど、実際は

こんな表を見た後では、あ~やっぱりウワサどおりフランス語の活用は大変だぁ。
使い分けられる自信がないよ...
あぁぁぁ...

って思いますよね。

 

でも、待って、待って。
心配しないで。


これまた放っておきゃいいものばかりですから!!!笑

 


現在形

まず大切なのは、今のことを言えるようになることですね?

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今やっていることを表現すると同時に、一般的なこと、習慣的なことも表現するのが現在形です。

ついでにフランス語は、英語で言う ~ing の形がありません。
(表現としては存在しますが、動詞の活用としては存在しませんし、英語ほどは使いません)


やっている最中のことも、現在形で言います。

 

ということは、
je mange ジュ モンジュ(私は食べる)だけで、


ー「どう?これ食べてみない?」「うん、食べる」
なんて、テーブルでの“今”の会話も。

ー「君は朝は何食べるの?」「だいたいパンを食べるよ」
なんて、自分の“習慣”を伝える会話も。

ーリンリンリーン「もしもし、今何してる?」「お菓子、食べているところ」
なんて、“まさに最中”な会話も。


表現できるのです。

 

これ、当たり前なようで、大切なこと。
現在形と聞いて、あー“今”のことか。
過去でも、未来でもないのか。ってだけで思考を停止させてはいけません。

現在って言葉に惑わされてはダメよってことね。

 

またまた、上の写真を見て下さい。
je 以外の人称を順番に確認してみましょう!

 

ーtu(あなた)  manges

語尾にs が付いていますが、発音はje の時と変わりません。
s やt など、語尾につくと発音されない綴りがフランス語にはあるのです。

なので、je と同じと考えれば問題なしです。
小さな綴りミスなんて最初はどうでもいいこと。


ーil/elle(彼、彼女)  mange

この表にはil(彼)しか書かれていませんが、elle(彼女)も同じように活用します。
おっと、これはje と綴りが同じ!! 
ならば発音も同じ。

tu に続いて、il/elle もje と同じと考えましょう。


ーnous(私達)  mangeons

急にへんてこな形に変化しましたよ。
でも、大丈夫。

なぜなら、nous はですね...

無視していいからです!!
えーいいのー!? やったー!


on という救世主

活用の表には書かれていませんが、私達という人称は、on (オン)でも代用が出来るのです。

nous でも私達。 
on でも私達。
2つの細かい違いについては、今は触れないでおきましょう。


on はとても口語的、友達同士の会話はon だけで成立しますし、外で使っても決して失礼なわけではありません。
そして、このon。
il/elle と全く同じように活用するんです。

ということは、je と同じと考えればいい!


もうね、最初はね。nous なんてなかったんだくらいに思ってしまうのです!!!!

 


そんでもってね。3年半くらい経ってもそう思い続けることになるのです。

そう。私がそう。笑
マジで、全然使えません。
てか、テストとか受けない限り、nous をちゃんと学ぶ必要性を感じないのが本音です。
ニュースや、新聞読まないからでしょうかね...


ーvous(あなた達)  mangez

vous は複数形のあなたの人称ですが、“敬語のあなた”でもあります。
tu が君で、vous が貴方って感じでしょうか。


外で会話をするとなると、スーパーへ行くレベルでも、こちらは客。
相手はvous を使って会話をしてきます。


なので、これは、迷うところ...

放っておいて問題なし!って言いたいところだけど...

 


活用にすご~く苦手意識があるならば、最初は無視する!!
でもいいと思います。

 

なんせ、ちゃんとコミュニケーションを取りつつ、生き延びてはいけますから。
vous で言うべき場合でもtu で通してしまう。ということです。


どうせまだ片言のフランス語です。
敬語が使えないからといって、怒る人はそうそういません。
まず、伝わるかどうかも怪しい段階ですし。

笑顔で、ありがとう。が言えてれば、半分以上の人は親切です。


たま~に、嫌なやつもいますが、そういう人は敬語が使えてても、つたないフランス語には高圧的なのです。
(私は一度だけ、スーパーで上の方にある商品を取ってもらったおじさんに、vous を使いなさい、ちゃんと!って捨て台詞をはかれたことがあります。
近くにいたおばちゃんも、目が点って感じで。フランス人から見ても本当に感じが悪い人だったんでしょう。)


言いたいことが自分のことでも第三の者のことでもなくて、あなたのことです。というのが、はっきりしているだけでも、大切なことだと私は思うんですよね。

 


でも実際、自分がtu を使おうが、相手がvous を使ってくるので、耳にする場面はかなり多いんです。
なのでvous の勉強をしておかないと相手の言ってることが分からないってことになります。


今回は、超!初心者向けの記事ということもあるし、話しが長くなりそうなので、無視する!にしましたが、また別の機会にvous に慣れるコツを書こうと思います。

 

あ、ちなみに私はvous でストレスなく会話が出来るようになったのは、そうですね~ほんの数ヶ月前からかな!笑
え、遅いって!?

だって、お店の会話は、vous ですら数個の動詞を使い回せばなんとかなるし、職場は外人ってことでtu で許してくれるし。
近所の年配の人達も、フランス語ゼロだった私がtu で会話してるだけで、褒めてくれるしさぁ。


こんな私でも、ある程度、言いたいこと言えて、友達も作って、仕事もしているのですからね。
ほら!フランス語って実は難しくないでしょ? 笑

 

ーils/elles(彼ら、彼女ら)  mangent

最後に、複数形の第三者。
この語尾のnt もさっき出てきたs のように発音されないのです。
なので、mange と発音します。

これまたje と同じなのです!!

語尾のs の場合は動詞以外の単語でも読まれないことが多いのですが、ent に関しては動詞の語尾についた時のみ読まれないという謎ルールが発生します。
未だに、私はこれが謎なのだが...


とにかくils/elles も不安に思うことはなし!

 

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現在形の活用表に手を加えてみましょう。


ほら!!

どうどう?
フランス語って、超簡単じゃない?

全部一緒!変化なし! 笑

 

 

そうは言っても、なめちゃいけないフランス語

へ~。
フランス語の活用はこんなに規則的なのね~。

って、思ったらごめんなさい。
やっぱりフランス語はあなどれません。

 

manger を例にこれまで説明したのは、er を語尾にもつ活用グループの話し。
この他にir で終わる動詞のグループ、不規則動詞のグループがあります。

 


でも、大丈夫!
基本的にje, tu, il/elle の綴りは違えど、発音は同じです。


私、あなた、第三者単数、私達、の使い分けが出来たら、どうどう?
上出来じゃない??笑

 

私は本当に 冗談抜きに上出来だと思うんですよね...

 


それでも、不規則動詞の中には使用頻度の超高い動詞が数多く含まれるので、初級の段階で勉強することになるのが現実です。

 

その単語に出会った時に、その都度覚えておくようにしましょう。


あくまで、出会った都度ね!
活用表として、頑張って暗記するのは個人的にはオススメしませんよ。

 

 

まとめ

どうでしょう?

かなり、強引だな~だって!?

 

あのね、最初はこのくらいでいいのよ。

サバイバル出来る道具を見定めて、それを使ってどんどん実践する。
そうやって、その言語がどんな言語なのかを体感していくことが最初は大事だと思うのよね。

まずは、大きな視点でフランス語を捉える。
細かい視点は少しずつ、基礎が出来てから。


それは、私の反省も含めて、本当に思うところ。
私は最初、細かいところが気になりすぎて、あまりいいと言える勉強法をしてなかったのよね。

英語以外の外国語にちゃんと触れるのが初めてで、手探りだったというのもあるけれど。
なので、みなさんは失敗しないで、効率のいい勉強をして欲しいの!

 

 


長くなってきたので、今日はここまで、次回の記事に続きます!

 

ちょっと待っててね。
おやすみ!